山内作品の真骨頂、富士山の型染め

・2026.2.27 再入荷いたしました
山内武志さんの作品のなかでもとりわけ人気なのが富士山シリーズの新作、タペストリーが入荷しました。シンプルな型だからこそ、染めの美しさが際立つ一枚。極限まで削ぎ落とされたかたちに山内さんの美意識を見出すことができ見事というほかない作品に仕上げています。貴重な一枚、日々の暮らしに取り入れてください。
※染めムラや滲み、ゆらぎ、染料あとなどがあります。87歳になられる山内武志さんの最新作としてお受け止めいただき、手しごとならではの良さとしてご理解ください。
青空に堂々たる勇姿。白雲の配置が美しく惚れ惚れとします。同じ型でも、色が変わると印象が大きく変わるのが面白い、と山内さんが語る通りに、ひとつとして同じ姿がない、といわれる富士山の魅力がダイレクトに伝わってきます。
ドアや部屋の仕切りとしても、タペストリーとして飾っても。日々の暮らしのなかでこそ映える山内さんの作品、見るたびに豊かな気持ちになれる逸品です。
上部に棒を通せるようになっています。棒は竹や杉材などを、ホームセンターなどで別途お求めください。
■size:約102×138cm(多少サイズは変わります)
■material:綿100%
※青い染料は紫外線があたると褪色しやすいという報告があります。タンスやキャビネットが影になるとその部分だけが色あせすることもありますのでお気をつけてください。また、加湿器を近くに置くと、染料が滲むこともあるようです。
※洗濯は中性洗剤をお使いください。手洗いをおすすめします。タンブラー乾燥は避けて形を整えて陰干しにしてください。
※サイズは目安で、一枚一枚ばらつきがあります。
※手しごとのため、画像との色の違いや色ムラがある場合があります。
商品のつくり手について

丁寧な手しごとから生まれる、唯一無二の型染め
明治から大正時代にかけて、型染めの産地として知られていた浜松。天竜川を水源とした豊富な清水に恵まれ、山風が吹くこの地は、洗いと乾燥が鍵を握る染め物にとって絶好の場所です。この浜松で型紙づくり、染め、色止め、洗いなど気の遠くなるような作業を要する伝統的な型染めの技法を今も守り続けるのが、浜松に工房を構える染色家の山内武志さんです。
紺屋を営む家に生まれた山内さんは、人間国宝の染色家・故芹沢けい介氏に師事して技の研さんを積むと共に、感性に磨きをかけ、独自の世界観を確立させます。
「すべての工程がおろそかにできないんです」と語る通り、一つひとつの工程に対して、一切の妥協を挟まないそのていねいな手仕事ぶりには、伝統工芸を生み出した先人たちへの敬意と、浜松の染め文化に対する誇りが感じられます。
そんな山内さんが生み出す布製品は、伝統的な型染めならではのやさしい肌ざわりや通気性の良さ、色の鮮やかさはそのままに、現代の暮らしにも馴染むモダンなデザインが魅力。丸や四角を組み合わせた幾何学模様や伝統の和柄をアレンジしたぬくもり感あふれる柄は、つい手に取ってみたくなる愛らしさに満ちています。色とりどりの染め物たちが、暮らしを楽しく彩ってくれます。
[N Drive 創刊号 静岡いろは掲載店]