春を知らせる花を手ぬぐいに

山内武志さんの新作手ぬぐいが入荷しました。清楚な梅枝を散らした一枚。山内武志さんが手がける梅花の、可憐でやわらかな表情に心惹かれます。春の訪れを知らせる梅は、古来より愛された吉祥紋。日々の暮らしに幸せを呼ぶ、寄り添うようなあたたかさを感じる佳作です。
柄の出方が均一になるため、首に巻いてよし、飾ってよし、ラッピングにもよし。どんな使い方でも楽しめます。染め色によっては大人っぽい印象があり、老若男女どなたにもおすすめです。ギフトにぴったりな、幸せを運ぶ吉祥文の手ぬぐいです。
人間国宝の 故芹沢けい介(せりざわけいすけ)氏に師事し型染めを学んだ山内武志さん。山内さんが生み出した型紙は、手ぬぐいだけでも200種類以上といいます。堂々とした色使いやモダンで華のある大胆な図案など、伝統柄からオリジナルの抽象柄までその生命力あふれる作風が魅力です。
少し長めが嬉しい、いろいろ使える手ぬぐい
最上等の手拭い用綿生地「特岡」を使用した、100センチ程ある少し長めの手ぬぐい。首に巻くとさらりとした心地よい肌ざわりです。
贈り物を包んだり、テーブルセンター、ティッシュカバーなどインテリアにも。お気に入りの柄なら、額装して飾ったり、2枚の手ぬぐいを縫い合わせて暖簾替わりにするのもおすすめです。アイデア次第でいろいろな使い方が楽しめます。
color
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A. 濃紺(のうこん)
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B. 紺鼠(こんねず)
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C. 深緋(こきひ)
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D. 青藍(せいらん)
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E. 黒丁子(くろちょうじ)
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F. 紅緋(べにひ)
■material:綿100%
特岡(とくおか)使用
浴衣にも使われる愛知県産の知多木綿の高級晒(さらし)生地です。
きめが細かく、なめらかな肌触りで、
肌の弱い方も安心してお使いいただけます。
糸の密度が濃く、型染めの柄が映えます。
■color:
A. 濃紺(のうこん)紺×白
B. 紺鼠(こんねず)ブルーグレー×白
C. 深緋(こきひ)暗赤x白
D. 青藍(せいらん)濃紺xブルーグレー
E. 黒丁子(くろちょうじ)濃紺に染めた上にカテキュー(阿仙)という茶色の天然染料を重ね染めしています。奥行きのある黒と味わい茶が味わい深い印象です。
F. 紅緋(べにひ)赤xくすんだピンク
※汗や摩擦により色移りする場合があります。使用前にたっぷりの水で単独洗いをして陰干しをしてください。また、濡れたままで放置すると色うつりの原因となります。
※型染め手ぬぐいは引き染めで染めていますので、裏表があります。引き染めでは布を張るために伸子(しんし)を使うので、生地の耳に針の跡がありますが、洗濯することで徐々に目立たなくなります。
※サイズは目安で、一枚一枚ばらつきがあります。
※手染めのため、画像との色の違いや色ムラがある場合があります。
【お願いとご注意】 ・色名や一部の柄名については当店が独自に名付けています。
・色名は日本の伝統色にちなんだ名ですが、手しごとの魅力を伝えるための意図で名付けており、カラーチップやチャートを元にした染色ではありません。
・また、当店で同じ色名であっても、作品ごとに色は多少の違いがございますことをあらかじめご了承ください。
・当店の色や柄の名を指定して、アトリエぬいやさんや別店舗さまへのお問い合わせはどうかご遠慮いただきますようお願いいたします。別店舗さまの販売する色柄と、当店の色が同じ色柄名でも同じ作品とは限りません。
商品のつくり手について

伝統の型染めで生み出されるモダンな模様のテキスタイル
明治から大正時代にかけて、型染めの産地として知られていた浜松。天竜川を水源とした豊富な清水に恵まれ、山風が吹くこの地は、洗いと乾燥が鍵を握る染め物にとって絶好の場所です。この浜松で型紙づくり、染め、色止め、洗いなど気の遠くなるような作業を要する伝統的な型染めの技法を今も守り続けるのが、浜松に工房を構える染色家の山内武志さんです。
紺屋を営む家に生まれた山内さんは、人間国宝の染色家・故芹沢けい介氏に師事して技の研さんを積むと共に、感性に磨きをかけ、独自の世界観を確立させます。
「すべての工程がおろそかにできないんです」と語る通り、一つひとつの工程に対して、一切の妥協を挟まないそのていねいな手仕事ぶりには、伝統工芸を生み出した先人たちへの敬意と、浜松の染め文化に対する誇りが感じられます。
そんな山内さんが生み出す布製品は、伝統的な型染めならではのやさしい肌ざわりや通気性の良さ、色の鮮やかさはそのままに、現代の暮らしにも馴染むモダンなデザインが魅力。丸や四角を組み合わせた幾何学模様や伝統の和柄をアレンジしたぬくもり感あふれる柄は、つい手に取ってみたくなる愛らしさに満ちています。色とりどりの染め物たちが、暮らしを楽しく彩ってくれます。
[N Drive 創刊号 静岡いろは掲載店]