自然のうつろいを見るように釉のいろを楽しむ




美濃焼の産地であり、岐阜県土岐市 の自然豊かな里山で作陶に励む河内啓さん。自然素材の灰を調合したという、味わい深い施釉の作品は見飽きることがありません。手のひらくらいの小さな楕円のお皿は、おやつにも、取り皿にも使え、食卓に和やかさを運んでくるような一枚です。
民藝の香りを感じる「アメ釉」、夜空のような「ルリ釉」、雨上がりの日の若葉のような「ビードロ釉」、生成りの布ような味わい深い「乳白釉」をラインナップ。気取らず、それでいて背筋が少し伸びるような普段使いのうつわです。
■size:w約180mm×約120mm×約h10mm(手作りですので多少変わります)
■material:陶器
※手作りのため、ゆがみや色むらなどがあります。
※一点ごとに焼き上がりが異なるため、色合いなどが写真と異なる場合があります。
※重さや大きさには個体差があります。サイズ表記は目安です。
※電子レンジは、あたため程度の短時間の使用は可能です。
※食洗機のご使用はなるべく避けてください。
※オーブン・直火のご使用は避けてください。
商品のつくり手について

会社員から一転、土岐市へ移り、陶芸家に。
もともとは美大を目指していた、河内 啓さん。一度は夢を諦め、一般企業に就職した彼だが、地元・静岡市で陶芸家の平嶌康正さんとの出会いをきっかけに陶芸の道を志すことになったという。
「やっぱり産地で勉強した方がいい。やる気があるのなら受けてみたら?」という一言に触発され、一念発起。愛知県瀬戸市の養成校に1年通い、その後、岐阜県土岐市駄知町の窯場で約6年経験を積んだのち、陶芸家として独立した。土岐市内に自身の窯を持ってから、14年が経つという。日本でも有数の窯場として知られる、土岐〜多治見エリアには、多数の作家が住んでおり、同志たちとの交流は、よい刺激となり、活動のモチベーションアップにもつながっていると話す。
「東京で活躍する先輩たちからも多くいて、僕自身も関東方面での展示が多い」と河内さん。ライフスタイル提案型のセレクトショップなどでも取り扱われる彼の作品は、実に現代風の面持ちで、若者にも人気なのだという。しかしながら、単に流行に乗ったとは言えない、独特の深みも併せ持つ。そこには、どんな想いが込められているのだろうか。