染めの美学の到達点を見る
山内武志さん新作タペストリーが入荷しました。
山内武志さんの定番の柄、わたしたちが日月山と呼ぶのれんが入荷しました。
日々眺める遠州の自然を象ったという、太陽、月、山の文様。極限まで削ぎ落とされたそれぞれの形が連続するおなじみの文様ですが、ブルグレーの濃淡に中央は墨で染めわけさらに山部分を白く抜くことで、めりはりのあるデザインに。クールな色合いはモダンアートを見るようなかっこよさで見るものを惹きこむ力強さを感じる山内作品の真骨頂ともいえます。
幅が50cmほどで、飾りやすいサイズです。お気に入りの場所に自由にアートのように見立てて飾って楽しんでほしい一枚です。日々の暮らしのなかでこそ映える山内さんの作品、見るたびに豊かな気持ちになれる逸品です。
上部に棒を通せるようになっています。棒は竹や杉材などを、ホームセンターなどで別途お求めください。
■size:約48×116cm(多少サイズは変わります)
■material:木綿100%
※洗濯は中性洗剤をお使いください。手洗いをおすすめします。タンブラー乾燥は避けて形を整えて陰干しにしてください。
※サイズは目安で、一枚一枚ばらつきがあります。
※手しごとのため、画像との色の違いや色ムラがある場合があります。
【お願いとご注意】
色名については当店で独自につけています。色名は日本の伝統色にちなんだ名ですが、手しごとの魅力を伝えるための意図で名付けており、カラーチップやチャートを元にした染色ではありません。 当店の色柄名を指定しての、アトリエぬいやさんや別店舗さまへのお問い合わせはどうかご遠慮いただきますようお願いいたします。また、別店舗さまでの色名と、当店の設定する色名は同じ染色とは限りません。
また、同じ色名であっても、手仕事ならではの特性で商品ごとや入荷ごとに多少の違いがございますことをあらかじめご了承ください。色や素材についての疑問などはお気軽にお問い合わせくださいませ。
また、当店の画像を使っての転売はご遠慮いただきますようお願いいたします。
商品のつくり手について
丁寧な手しごとから生まれる、唯一無二の型染め
明治から大正時代にかけて、型染めの産地として知られていた浜松。天竜川を水源とした豊富な清水に恵まれ、山風が吹くこの地は、洗いと乾燥が鍵を握る染め物にとって絶好の場所です。この浜松で型紙づくり、染め、色止め、洗いなど気の遠くなるような作業を要する伝統的な型染めの技法を今も守り続けるのが、浜松に工房を構える染色家の山内武志さんです。
紺屋を営む家に生まれた山内さんは、人間国宝の染色家・故芹沢けい介氏に師事して技の研さんを積むと共に、感性に磨きをかけ、独自の世界観を確立させます。
「すべての工程がおろそかにできないんです」と語る通り、一つひとつの工程に対して、一切の妥協を挟まないそのていねいな手仕事ぶりには、伝統工芸を生み出した先人たちへの敬意と、浜松の染め文化に対する誇りが感じられます。
そんな山内さんが生み出す布製品は、伝統的な型染めならではのやさしい肌ざわりや通気性の良さ、色の鮮やかさはそのままに、現代の暮らしにも馴染むモダンなデザインが魅力。丸や四角を組み合わせた幾何学模様や伝統の和柄をアレンジしたぬくもり感あふれる柄は、つい手に取ってみたくなる愛らしさに満ちています。色とりどりの染め物たちが、暮らしを楽しく彩ってくれます。
[N Drive 創刊号 静岡いろは掲載店]