抽象画を見るようなモダン柄のクッション
静岡県浜松市で型染めに取り組む山内武志さん。78歳となる今もその自由な発想から生み出される型染め作品は、おおらかで素直な印象と、緊張感のある美しさを感じさせます。
さりげなく置くだけで、空間の雰囲気をぐっとバージョンアップできる山内さんの座もの。ベーシックな色合いと黒のコントラストが印象的で、きっぱりとした型染めらしい美しさが魅力的です。上等の綿生地は、肌触りもよく、作り手の細やかな配慮も感じることができます。
手のぬくもりを感じる細やかなしごと
山内武志さんの作品のほとんどは、オリジナル。家紋や伝統の文様からインスパイアされたクラッシックな柄、プリミティブで無垢な美しさを感じる抽象柄、チャーミングでつい手に取ってみたくなる愛らしい柄など、どれも魅力に満ちています。
■material:綿(グログラン生地)100%
■お手入れは、中性洗剤で押し洗いがおすすめです。
洗濯機の場合は、ネットにたたんで入れおしゃれ着洗いがよいでしょう。
乾燥機は避けて、陰干ししてください。日光にあたると褪色します。
※中綿は付属しておりません。
※汗や摩擦により色移りする場合があります。
※サイズは目安で、一枚一枚ばらつきがあります。
※手染めのため、画像との色の違いや色ムラがある場合があります。
※日光に長時間あたると、色あせが発生します。
商品のつくり手について
伝統の型染めで生み出されるモダンな模様のテキスタイル
明治から大正時代にかけて、型染めの産地として知られていた浜松。天竜川を水源とした豊富な清水に恵まれ、山風が吹くこの地は、洗いと乾燥が鍵を握る染め物にとって絶好の場所です。
型紙づくり、染め、色止め、洗いなど気の遠くなるような作業を要する伝統的な型染めの技法を今も守り続けるのが、この地に工房を構える染色家の山内武志さんです。
紺屋を営む家に生まれた山内さんは、人間国宝の染色家・故芹沢介氏に師事して技の研さんを積むと共に、感性に磨きをかけ、独自の世界観を確立させます。
「すべての工程がおろそかにできないんです」と語る通り、一つひとつの工程に対して、一切の妥協を挟まないそのていねいな手仕事ぶりには、伝統工芸を生み出した先人たちへの敬意と、浜松の染め文化に対する誇りが感じられます。
[N Drive 創刊号 静岡いろは掲載店]