抽象画のような美しさ
人間国宝の 故芹沢けい介(せりざわけいすけ)氏に師事し型染めを学んだ山内武志さん。風呂敷は、堂々とした色使いやモダンで華のある大胆な図案、大小の線づかいの調子など、伝統柄からオリジナルの抽象柄までその生命力あふれる作品に魅入られ収集するファンが多いというのも頷けます。
90センチの正方形生地がそのままキャンバスとなり、抽象画の作品を見るような美しさに魅せられる作品です。型染めならではのダイナミックな柄と配色は、山内作品の真骨頂といえます。夕暮れの格子窓を思わせる柄が、華やかさでありながら品よく、持っているだけでうきうきしそう。しっかりとしたやや厚めの生地ですので、重いものも持ち運びにも、テーブルクロスなどインテリアファブリックとしても楽しめます。
大切な人への贈り物、センスのよい外国土産に
三角に折り、そのてっぺんを結び、三角の底辺の両端部分を中に折り込んで結ぶと、バッグとして使えます。折り畳めばコンパクトとなり携帯用としても便利です。少し冷えるときは膝にかけてもよいし、2つ折にして折り目に紐をとおして簡易エプロンとして使ったり、そのほかにもテーブルクロス、タペストリー、クッションカバーとアイデア次第。多用布としていろいろ使えるのが風呂敷の魅力です。大切な人への贈り物としても、外国への手みやげとしても喜ばれる品です。
■size:約90cm角
■material:綿100%(厚手)
※汗や摩擦により色移りする場合があります。使用前にたっぷりの水で単独洗いをしてください。
※型染め手ぬぐいは引き染めで染めていますので、裏表があります。引き染めでは布を張るために伸子(しんし)を使うので、生地の耳に針の跡がありますが、洗濯することで徐々に目立たなくなります。
※サイズは目安で、一枚一枚ばらつきがあります。
※手染めのため、画像との色の違いや色ムラがある場合があります。
商品のつくり手について
伝統の型染めで生み出されるモダンな模様のテキスタイル
明治から大正時代にかけて、型染めの産地として知られていた浜松。天竜川を水源とした豊富な清水に恵まれ、山風が吹くこの地は、洗いと乾燥が鍵を握る染め物にとって絶好の場所です。この浜松で型紙づくり、染め、色止め、洗いなど気の遠くなるような作業を要する伝統的な型染めの技法を今も守り続けるのが、浜松に工房を構える染色家の山内武志さんです。
紺屋を営む家に生まれた山内さんは、人間国宝の染色家・故芹沢�介氏に師事して技の研さんを積むと共に、感性に磨きをかけ、独自の世界観を確立させます。
「すべての工程がおろそかにできないんです」と語る通り、一つひとつの工程に対して、一切の妥協を挟まないそのていねいな手仕事ぶりには、伝統工芸を生み出した先人たちへの敬意と、浜松の染め文化に対する誇りが感じられます。
[N Drive 創刊号 静岡いろは掲載店]