しなやかな使い心地が魅力のいぐさのかごバッグ
かつてはいぐさ製品が盛んに作られ、花ござ発祥の地である岡山県倉敷市。創業1886年の須浪亨商店は、元々はござを製造していましたが、産地が衰退するとともにいぐさの「いかご」を手がけるように。5代目の須波さんは、子供のころから祖母にいかごづくり教わり、この道に入ったといいます。
元々いかごは、戦後の闇市での買い物かご「やみかご」と呼ばれていたそうです。この「やみかご」は、かつてはその地域で採れる素材を使用しどこでも作られていました。倉敷では、ござの製造の際に、捨ててしまういぐさの部分撚って縄にし、内職としてやみかごを織っていたという歴史があるそうです。
須浪さんのいかごは、専用織機でいぐさを編んで織物生地のようにして、そこからバッグやカゴのサイズごとに手編みで仕上げます。ぬめ革で持ち手を加えたりしてアレンジされていますが、性別を問わず使えるような現代的な雰囲気が魅力。いぐさの良い香りと独特の手触りが心地よく、永く愛用したくなる美しいかごバッグです。
いぐさは、常に呼吸をしており、湿度によって柔らかさが変わります。雨の日や湿度が高い日は、いかごが少し硬く感じことも。呼吸をしているので、形のくせが付きやすい特徴がありますが、使っていく内にまた柔らかくなります。
また、いかごも、竹かごなどと同様に褐色に変化していきます。手の脂で艶が出て角が丸くなり、手触りがしなやかになります。経年で育てる愉しみがあるのもいかごの良さと言えます。
・ショルダーバッグ
「いかご」にアレンジを加えたバッグで、革の持ち手とショルダーのベルトが付いています。大きめですので、男女問わず、お使いいただけるタイプです。
■size:幅39x奥行16x高さ36cm(持ち手高さ49cm)
・手提げバッグ
ちょっとしたお出かけや散歩などのちょうどよい小さめのバッグです。
■size:幅31x奥行13x高さ25cm(持ち手高さ43cm)
・すいかかごバッグ
■size:幅約25cm×約25cm×高さ47cm
手しごとの籠は、わたしたちの暮らしにやさしさとぬくもりある景色をつくってくれます。
※手づくりのものとなります。サイズ表記は目安です。
※持ち手部分など、一部ボンドを使い強化しているところもあります。
※自然の素材を使っていますので、竹が少し飛び出たり、網目が荒くなるところもあります。
手しごとのものとして、おおらかな気持ちでお楽しみください。