生産数が激減する、「スズタケ」細工j
岩手県鳥越地区に自生する「スズタケ」の一年物を使って編まれる鳥越竹細工は、平安時代からの古い歴史がありますが、近年、作り手不足に加えて2015年ごろからスズタケが一斉に枯れる「竹枯れ」現象により、材料の確保も難しいという状況となっているそうです。
この地区では、すず竹細工でつくった「つぼけ」と呼ぶう籠を山菜採りやりんごの収穫に使ってきたといい、細いスズタケを使い目を詰めて精緻に網代編みで編むかごは、美しさと強さを兼ね備えた籠として愛されてきたといいます。
片手に乗せられるくらいの小さな筒状の「つぼけ」は、縁のすぐ下に二つの小さな愛嬌ある耳が付けられています。ここにひもを通して下げて飾ってもよいですし、置いて使ってもよさそう。深さがあるため、カトラリーを入れて食卓に置いたり、ペンなどのステーショナリーを入れて机に置いても絵になります。
つやつやとした品のよい光沢やすべすべした手触りはスズタケならでは。清らかな風情に癒されます。貴重な手しごと品だからこそ、身近において、永く使いたいものです。
手しごとの籠は、わたしたちの暮らしにやさしさとぬくもりある景色をつくってくれます。
■ Size:約11cm×約14cm (個体により変わります)
■ Material:すず竹
※手づくりのものとなります。サイズ表記は目安です。
※持ち手部分など、一部ボンドを使い強化しているところもあります。
※自然の素材を使っていますので、竹が少し飛び出たり、網目が荒くなるところもあります。
手しごとのものとして、おおらかな気持ちでお楽しみください。